はじめまして、ちょっと変わった旅をする事が大好きなyuppi です。
このブログは、旅行好きな方やちょっと変わった旅をしたい方、旅行でどこにいこうか迷っている方などに向けて発信しています。

沖縄にある久高島って知っている?

久高島?

久高島は神の島って呼ばれているみたい。

すごい、神の島!
行ってみたいなー
沖縄本島からフェリーでわずか30分。そこに広がるのは、都会の喧騒とはまったく違う“神の島”久高島。
観光地化されたリゾートとは異なり、古くからの神話や伝説が息づくこの島には、静かに心を整える不思議な力があります。
日帰りでも訪れられる手軽さと神秘的な雰囲気が同居する久高島。今回は、久高島について、初めてでも安心して楽しめるモデルコースと観光のマナーなどについてご紹介します。
この記事はこんな方におすすめ!
- 沖縄旅行リピーター
美ら海水族館や首里城など、定番観光地は行ったことがあり「もっとディープな沖縄を知りたい」と思っている人。 - スピリチュアルやパワースポットに興味がある人
“神の島”と呼ばれる久高島の神秘的な雰囲気を感じたい方。 - 静かな島で癒やされたい人
観光客が多いリゾート地よりも、落ち着いた場所でゆったり過ごしたい方。 - 日帰り離島を探している人
沖縄本島から気軽にフェリーで行ける島を旅程に組み込みたい方。 - 文化や伝統に触れたい人
沖縄に伝わる神話、御嶽(うたき)、伝統行事などに関心がある方。 - 一人旅、大人旅を計画している人
派手なアクティビティよりも、自分と向き合える旅や心を整える旅をしたい方。

観光地らしいにぎわいより、沖縄の本質や静けさを味わいたい方にぴったりの内容ですね。
久高島とは? 神の島と呼ばれる理由とは?

久高島(くだかじま)ってどんな島?
久高島(くだかじま)は、沖縄本島の南東、南城市の知念(ちねん)岬からフェリーで約30分の場所にあり島の周囲は約8kmの小さな離島です。(歩いて2〜3時間で一周できる大きさ)
「神の島」と呼ばれるほど神聖な雰囲気を持ち、沖縄の歴史や文化の中でも特別な位置づけがされています。
「観光地ではなく、祈りと自然が共存する神秘の島」
派手さはないけれど、心を静めたい人や沖縄文化の本質に触れたい人に深く響く場所です。
久高島の特徴と久高島が神の島と呼ばれる理由とは?
1.琉球神話の聖地、始まりの地 |
・沖縄の創世神 アマミキヨ(アマミチュー) が最初に降り立った場所と伝えられています。 ・アマミキヨは、琉球の国土を作り、人々に文化や暮らしを授けた存在。 ・久高島は 「沖縄の原点(信仰の原点)」 とも言える神聖な島なのです。 島の各地に御嶽(うたき=祈りの場)が点在しています。 |
2. 神事や祭祀の中心地 |
・琉球王国時代から、久高島は「最高の聖地」とされ、王府の神事でも重要な役割を果たしました。 ・特に女性神職(ノロ)が祈りを捧げる場所として、王府や地域からも大切に扱われてきました。 |
3.神秘的な自然 |
全長約8km、人口200人ほどの細長い島。 白砂の海岸、エメラルドグリーンの海、手つかずの自然が残り、観光地化されていない素朴さが魅力。 |
4.伝統行事と祈りの文化 |
・12年に一度、島の女性が神女として就任するための神事「イザイホー」が行われていました。 ・神に仕える女性の誕生を祝うこの祭りは、島の神聖さを象徴する行事。(1978年を最後に継承が難しくなっています。) それ以外にも、今も島の人々が神事を大切に守り続けています。 |
5.島全体が聖域 |
・島内には立ち入り禁止の御嶽(うたき=聖地)が数多くあり、現在も島の人々が祈りを捧げています。 ・観光客も島を訪れる際は「神の島に入らせてもらう」という意識とマナーが大切です。 ・島全体が聖域に近いため、観光客も節度ある行動が求められます。 ・立ち入り禁止の聖地が多く、マナーを守って散策することが大切です。 |
6.日帰りでも行けるアクセス |
・沖縄本島からフェリーで約30分と近いので、那覇滞在中の小旅行にぴったり。 ・自転車で2〜3時間あれば一周できる小さな島。日帰りでも訪れやすいですが、ゆっくり滞在して島の時間を味わうのもおすすめです。 |
久高島は“神の島”と呼ばれ、古くから琉球の創世神アマミキヨが降り立った地と伝えられています。
島全体が聖域とされ、観光地化されていない素朴な風景と、神秘的な空気が漂うのが特徴です。

久高島は、「沖縄の神話の始まりの地」かつ「今も祈りが息づく聖域」だからこそ、 “神の島” と呼ばれているのですね
久高島への行き方(フェリー時刻表・料金・所要時間)
久高島に行くためには安座真港(あざまこう)からフェリーに乗る必要があります。

場所 | 安座真港(あざまこう) |
住所 | 沖縄県南城市知念安座真1062-22(MAP) |
駐車場 | 無料駐車場あり |
那覇空港から安座真港フェリー乗り場へのアクセス方法
ゆいレールと路線バス利用
①那覇空港からゆいレールに乗車し、約11分で旭橋駅に到着します。 |
②旭橋駅から那覇バスターミナルへ移動。 (旭橋駅は那覇バスターミナルに隣接しており、徒歩ですぐ移動できます。) |
③路線バスで安座真港付近へ 那覇バスターミナルの7番乗り場から「東陽バス338番斎場御嶽線」または「38番志喜屋線」に乗車します。 |
④「あざまサンサンビーチ入口」のバス停で降車します。(所要時間は約1時間) |
⑤徒歩で安座真港へ 「あざまサンサンビーチ入口」バス停から安座真港まで徒歩約5分です。 |
車やレンタカー、タクシー利用
那覇空港から安座真港まで約25km(車で約1時間)
無料の駐車場あり。レンタカーでのアクセスにも便利です。
フェリー・高速船の時刻と所要時間
安座真港 〜 久高島(徳仁港)間は、1日6往復の運航。フェリーと高速船が交互に出発します。
フェリー・高速船の所要時間
区間 | 船種 | 所要時間 |
安座真港 ↔︎ 久高島(徳仁港) | フェリー | 約25分 |
安座真港 ↔︎ 久高島(徳仁港) | 高速船 | 約15分 |
フェリー・高速船の時刻
【安座真港発(沖縄本島→久高島)】
安座真港発 | 徳仁港(久高島着) | |
08:00 | 08:25 | フェリー |
09:30 | 09:45 | 高速船 |
11:00 | 11:25 | フェリー |
13:00 | 13:15 | 高速船 |
15:00 | 15:25 | フェリー |
17:00 | 17:15 | 高速船 |
【徳仁港発(久高島→沖縄本島)】
徳仁港(久高島発) | 安座真港着 | |
08:30 | 08:45 | 高速船 |
10:00 | 10:25 | フェリー |
12:00 | 12:15 | 高速船 |
14:00 | 14:25 | フェリー |
16:00 | 16:15 | 高速船 |
17:00 | 17:25 | フェリー |
フェリー・高速船の料金
船種 | 大人(中学生以上) | 小人(小学生まで) |
フェリー | 片道:680 円 往復:1,300 円 | 片道:340 円 往復:650 円 |
高速船 | 片道:770 円 往復:1,480 円 | 片道:390 円 往復:750 円 |
小人は小学生まで。小学生未満の児童については保護者1人につき1人は無料。保護者の数を上回る児童につきましてはその人数分の小児運賃を頂きます。中学生以上は大人料金です。

久高島フェリー・高速船のチケット購入方法
①現地の安座真港で購入
・安座真港(南城市知念)ターミナルの窓口で、当日分のチケットを購入できます。
・予約は不要、先着順で販売。
・船が出る 20〜30分前までに港に到着しておくのが安心です。
②事前予約は基本なし
・久高海運の公式サイトや電話での個人予約は受け付けていません。
・団体(15名以上)の場合のみ事前予約可能。
③支払い方法
・窓口で 現金払いのみ が基本。
・クレジットカードや電子マネーは使えないことが多いので要注意。
④チケットの種類
・片道券と往復券を選べます。
・往復券を買う方がお得です。
⑤購入の流れ
(1)安座真港に到着
(2)ターミナル窓口で「大人/子ども」「片道/往復」を伝えて購入
(3)乗船開始(出港の10〜15分前が目安)
(4)係員にチケットを渡して乗船
ワンポイントアドバイス
・週末や連休は混み合うので、早めに港へ行って購入がおすすめ。
・天候によって欠航することがあるので、事前に 久高海運の公式サイトやSNSで運航状況をチェックすると安心。
久高島のモデルコース(日帰り
1.安座真港からフェリーで久高島へ |
・フェリーくがに(約25分)または高速船(約15分)を利用。 ・朝の便に乗れば、ゆったりと島を巡ることが可能です。 |
2.港周辺でレンタサイクルを借りる。(レンタル久高島、久高島さばに) |
3.島一周サイクリングスタート |
【港周辺のレンタサイクル】
場所 | レンタル久高島 |
住所 | 沖縄県南城市知念字久高26番地(MAP) |
場所 | 久高島 さばに |
住所 | 沖縄県南城市知念久高39(MAP) |
観光スポット
イチョーガマ
・イチョーガマは島民や神女たちが祭祀の場として使う自然の洞窟です。
・島の中心部にあり、祭りや神事で清めの儀式などが行われる重要な拝所です。
フボー御嶽

・琉球の創世神話に登場する「琉球七大御嶽」のひとつで、久高島の中心部西側に位置します。
・フボー御嶽は久高島における「最も神聖な聖地」として、島の宗教・祭祀文化の中心にあり、沖縄全体でも特に尊重されている場所です。
琉球七大御嶽について興味がある方。琉球七大御嶽についてまとめました。

久高殿(カビラ殿)
・久高殿(カビラ殿)は久高島の中心的な祭祀場の一つで、島の宗教儀礼や祭事において重要な役割を果たす拝殿(とぅん)です。
ランチ(食事処とくじん)
久高島の食事処「とくじん」は、久高島ならではの食材や景色を味わえる島のレストランです。
イラブー汁(ウミヘビの汁)など、久高島特産の食材を使った伝統料理が名物. イラブーそばや海ぶどう丼、刺身定食なども人気です。
場所 | 食事処 とくじん |
住所 | 沖縄県南城市知念久高231-1(MAP) |
営業時間 | 11:30〜15:00 17:00〜20:00 |
定休日 | 木曜日 |
カーベール岬「ハビャーン」
・カーベール岬は別名「ハビャーン」とも呼ばれ、久高島の 最北東端 に位置する岬。
・見晴らしが良く、断崖や岩場、澄んだ海、空の広がりを感じる開放的な景観が特徴です。
イシキ浜

・琉球開びゃく(天地創造)の女神 アマミキヨ が、久高島に降り立った場所のひとつと伝えられています。
・ニライカナイ(海の彼方にある理想郷)から神々が訪れる浜とされ、島の祭祀や信仰の中心的な場所です。
4.のんびり港へ戻る。 |
5.フェリーで安座真港 → 那覇へ |
宿泊したい人向け!久高島の民宿と過ごし方。
1.日中は久高島観光。 |
2.夜は星空観賞や静かな集落散策。 |
【久高島の宿泊先】 ・久高島宿泊交流館 ・小やど SAWA ・宿と喫茶 ちばい小(ちばいぐわぁ) |
3.翌朝は早朝の浜辺や島歩きをおすすめ。 |
久高島で気をつけたい観光マナー
①立ち入り禁止エリアに入らない | ・御嶽(うたき)や聖地は島民以外立ち入り禁止の場所が多い。 ・「写真映え」よりも「神聖さを守る」意識を持ちましょう。 |
②写真撮影に注意 | ・聖域や祈りの場では撮影禁止。 ・島の人が神事をしている場面は撮影しない。 ・人物を撮るときは必ず許可を得る。 |
③服装は露出を控えめに | ・ビーチリゾート感覚で水着や派手すぎる服装は避ける。 ・聖域を訪れる際は、肩や膝を隠す服装が望ましい。 |
④静かに過ごす | ・大声で騒がない。 ・音楽を大きな音で流さない。 ・自然や祈りの雰囲気を壊さないことが大切。 |
⑤ゴミは必ず持ち帰る | ・島にはゴミ処理施設がほとんどない。 ・マナーとして「来たときより美しく」を意識する。 |

久高島は「観光地」だけではなく「祈りの島」。訪れる際は、島の文化や人々への敬意を忘れずに、静かにその雰囲気を感じ取ることが大切なのですね。
久高島観光のベストシーズン
気候と混雑を考えると 春(3〜5月)と秋(10〜11月) がベスト!
海を楽しみたいなら夏。ただし暑さと台風には注意。※旧正月や行事時期は混雑注意
春(3〜5月) | ・気候が穏やかで、自転車での散策に最適。 ・観光客も夏ほど多くなく、静かに過ごせる。 |
夏(6〜9月) | ・海の透明度が抜群!シュノーケルやビーチ散策に最高。 ・ただし真夏は暑さが厳しく、自転車移動は日差し対策必須。 ・台風シーズンでもあるので要注意 |
秋(10〜11月) | ・気温も落ち着き、海遊びと散策の両方が楽しめる ・比較的観光客が少なく、静かに滞在しやすい |
冬(12〜2月) | ・気温は15℃前後で過ごしやすいが、北風が強く海は荒れやすい ・船が欠航することもある。 ・静かな島時間を味わいたい人向け。 |
久高島旅行に便利な持ち物&注意点
①現金 |
・島内にはATMやコンビニがありません。小さなお店やレンタサイクルも現金払いが基本です。 |
②帽子と日焼け止め・サングラス |
・日差しが強く日陰も少ないため、紫外線対策は必須。 |
③飲み物(水やスポーツドリンク) |
・自販機はありますが少ないので、熱中症対策に持参がおすすめ。 |
④歩きやすい靴とサンダル |
・舗装されていない道やビーチを歩く場面もあるため、歩きやすい靴が安心。 |
⑤タオルと汗拭きシート |
・夏場は特に汗をかきやすく、快適に過ごすためにあると便利。 |
⑥虫よけスプレー |
・特に夏は蚊が多いので必須アイテム。 |
⑦カメラとスマホ充電器(モバイルバッテリー) |
・自然や伝統的な風景を撮影するのに便利。ただし聖域では撮影禁止の場合も。 |
⑧水着とラッシュガード(泳ぐ予定がある人) |
・神聖な場所を配慮しつつ、ビーチでのんびりしたい方に。 |
【まとめ】 心を整える“神の島”で特別な体験を

久高島はただの観光地ではなく、「心をリセットできる場所」として訪れる方も多いです。静かな時間が流れる島での過ごし方次第で、特別な体験になります。
島を歩きながら自然と向き合う
自転車や徒歩で島を巡ると、どこかで必ず立ち止まって深呼吸したくなる瞬間があります。人工的な音が少なく、波の音・風の音・鳥の声が心に響きます。
立ち入り禁止エリアを尊重しつつ祈りの場を感じる
久高島には聖域(御嶽)が多く、観光客が自由に入れない場所もあります。その分、遠くからでも漂う厳かな雰囲気を感じ、自然と背筋が伸びます。マナーを守ることで「島に受け入れられる感覚」が味わえます。
島の郷土料理で心身を癒す
名物のイラブー汁(海蛇料理)や島野菜を使った家庭料理は、身体を芯から温めてくれます。地元の方が丁寧に作る食事には、どこか「島の祈り」が込められているようです。
夜空を見上げて静かに過ごす
宿泊すれば、街灯が少ないため満天の星が広がります。都会では味わえない「漆黒の空と星の光」だけの時間は、忘れられない体験になります。

神の島、久高島は魅力たっぷりの島ですね。
機会があれば、是非行ってみたいな。