はじめまして、ちょっと変わった旅をする事が大好きなyuppi です。
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沖縄の食文化を語る上で欠かせない「沖縄そば」。
この記事では、そんな沖縄そばの奥深い歴史と沖縄そばの基礎知識、北部エリアで地元民や観光客に愛される名店の魅力をたっぷりご紹介します。あなたもきっと、沖縄そばの新たな一杯に出会いたくなると思います。
あまり知られていない沖縄そば!?

沖縄の食文化って不思議だよね。
好きな沖縄料理や知っている沖縄料理などあるかな?

沖縄に何度も行ったことがあるので、知っているよ!
僕は沖縄そばが1番好きだなー

沖縄そば!
いいね
私も食べてみたいな。

ところで、沖縄そばってそば粉を使わず小麦粉を使っているって聞いたことあるけど、本当?

えっ!
そうなの??

実は、そうなんですよ!
独特の食文化がある沖縄。
その中でも人気が高いのが沖縄そばなのですが、実はあまり知られていない歴史や基礎知識がたくさんありますよ。

そうなんだ。
この機会に沖縄そばについて少し学んでみようかな。
この記事はこんな方におすすめ!
- 沖縄そばの歴史や基礎知識に興味や関心がある方。
- 沖縄そばの地域の違いを知りたい方。
- 沖縄そばの楽しみ方(食べ方)を知りたい方。
- 沖縄本島北部エリアにある沖縄そばの名店を知りたい方。
- 家族連れや友人同士での観光、地元の雰囲気を味わいたい方。
沖縄の青い海と空を眺めながら、ふと食べたくなる一杯!それが「沖縄そば」です。ラーメンでも、そば粉の“そば”でもない、沖縄だけの特別な麺料理。その一杯には、琉球王国の時代から現代まで、異国文化との出会いや戦後の復興、そして地元の人々の知恵と工夫がぎゅっと詰まっています。
「なぜ“そば”なのに小麦粉だけ?」「どうしてあの独特のコシと香りが生まれるの?」そんな素朴な疑問から、沖縄そばの奥深い歴史と魅力を一緒に探ってみませんか。知れば知るほど、次の一杯がもっと美味しくなるはずです!
沖縄そばの歴史
沖縄そばは、琉球王国時代の1534年に中国南部から伝わった「粉湯」が起源とされ、宮廷料理として発展し、戦後に庶民に広まった歴史があります。
琉球王国時代に中国から伝来した麺文化が起源とされています。当時、小麦粉は高価で、主に王族や貴族が楽しんでいました。
明治時代になると那覇で中国人が「支那そば」屋を開業し、これが現在の沖縄そばの原型となりました。
大正時代にはそば屋が増え、豚肉やかまぼこ、しょうがなど具材やスープの工夫が加わり庶民にも広まりました。当初は濃い醤油味のスープでしたが、現在の透明な塩味スープへと進化しました。
戦争で一時全てのそば屋が消滅しますが、戦後、米軍配給の小麦粉を用いて復興し、1976年には「そば」と名乗れない危機を迎えましたが、1978年に「沖縄そば」の名称が特別に認められました。
その後「ソーキそば」など新たなバリエーションも生まれ、現在では沖縄を代表する料理となっています。
沖縄そばは中国伝来の麺料理が時代とともに沖縄独自の食文化として発展し、現在の形に至っています。
沖縄そばの基礎知識
沖縄そばは、沖縄県の郷土料理で小麦粉100%にかん水を加えて作る麺が特徴です。
麺はそば粉を使わず、中華麺に属し平打ち麺、縮れ麺、丸麺など地域によって形状が異なります。麺は茹でた後に油をまぶし、麺同士がくっつくのを防ぎ、独特の食感を生み出しています。
スープは豚骨とかつお節をベースにしており、こってり味からあっさり味までバリエーションがあります。
具材の代表は豚の三枚肉(豚バラ肉)の煮付け、沖縄かまぼこ、ネギ、紅ショウガで、地域や店によってソーキそばや野菜そばなどの多様なバリエーションもあります。
沖縄そばは「そば」と名前がついていますが小麦粉麺の沖縄独自の麺料理で、豚骨とかつお節のスープと三枚肉などの具材が特徴の郷土食です。地域ごとの麺の形状や味の違いを楽しむのも魅力の一つです。
沖縄そばの地域ごとの違い
沖縄本島北部エリア(やんばる) | 豚骨ベースで濃厚なスープが特徴。 |
沖縄本島中部エリア | 豚骨と鰹節のダブルスープなど、店ごとに個性が強い。 |
那覇・南部エリア | かつお出汁が効いたあっさりスープが主流。 |
宮古島(宮古そば) | 麺はやや平たく、具材が麺の下に隠れることが多い。 |
八重山諸島(八重山そば) | 細くてストレートな丸麺、縮れがないのが特徴。 |
沖縄そばは、本島北部、那覇、離島など地域ごとにスープや麺、具材の特徴が大きく異なり、宮古そばや八重山そばなど独自のスタイルも存在します。さらに、ソーキそばやてびちそばなどのバリエーションも豊富で、沖縄の食文化の奥深さを感じられます。
沖縄そばの主なバリエーション
三枚肉そば | 沖縄そばの基本形。豚バラ肉(三枚肉)がトッピングされ、しっかり煮込まれた肉の旨味が特徴。 |
ソーキそば | 豚の骨付きあばら肉(スペアリブ)が乗ったそば。肉は柔らかく煮込まれており、ボリューム感があります。 |
てびちそば | 豚足(てびち)がトッピング。コラーゲンたっぷりで、ぷるぷる食感が楽しめます。 |
ゆし豆腐そば | 沖縄独特の柔らかい「ゆし豆腐」をのせたそば。あっさりとした味わいです。 |
軟骨そば | 軟骨付きの豚肉(軟骨ソーキ)がのり、とろとろまたはコリコリ食感が特徴。 |
中身そば | 豚の内臓(中身)がトッピングされ、独特の風味が味わえます。 |
野菜そば | 野菜炒め(ニンジン、キャベツ、もやしなど)がたっぷりのったそば。 |
アーサそば | アーサ(あおさ海藻)をトッピング。磯の香りが楽しめます。 |
フーチバーそば | 沖縄ヨモギ(フーチバー)をトッピングしたり、麺に練り込んだものもあります。 |
麺はストレートや平打ち、丸麺など地域や店ごとに違いがあり、コシや食感も様々です。
沖縄そばの代表的なトッピング
- 三枚肉(豚バラ肉の煮付け)
- ソーキ(スペアリブ、または軟骨ソーキ)
- てびち(豚足)
- ゆし豆腐
- かまぼこ
- 青ねぎ
- 紅しょうが
- アーサ(あおさ海藻)
- フーチバー(沖縄ヨモギ)
- 野菜炒め
- 煮卵やもずくなどもアレンジで使用されることあります。
トッピングの楽しみ方
・具材やトッピングのバランスを考え、シンプルなものからしっかり味のものまで組み合わせて楽しめる。
・紅しょうがや青ねぎはさっぱりとしたアクセント。フーチバーは独特の苦味と香りをプラス。
・コーレーグースを入れると、スープの味にピリッとした辛さとコクが加わり、味が引き締まって深みが増します。
沖縄そばの楽しみ方(食べ方)
(1)まずはスープを味わう。 ・薬味を入れずにスープだけをすすり、豚骨とかつおの旨味を楽しむ。 |
(2)麺を味わって食べる。 ・沖縄そばは麺のコシを楽しむため、すすって食べるのが粋。喉越しも味わえます。 |
(3)トッピングをのせる。 ・豚三枚肉、ソーキ、かまぼこ、ねぎ、紅しょうがなど好みの具材をのせる。 |
(4)途中で薬味を加える。 ・半分ほど食べたら、コーレーグースや七味、刻みねぎなどの薬味を少しずつ入れて味変を楽しむ。 |
沖縄そばは、地域や店ごとに個性があり、麺とスープの違いで多様な味わいが楽しめます。また、バリエーション豊富な具材とトッピングで毎回違った味わいも楽しむことが出来ます。
沖縄本島北部にある沖縄そばの名店。
沖縄県には沖縄そばを味わえるお店がたくさんあります。その中でも、沖縄本島北部にある沖縄そばの名店を紹介したいと思います。
きしもと食堂(本部町)
きしもと食堂は、本部町の「本部そば街道」に位置し、観光客・地元民問わず行列必至の人気店です。
明治創業の老舗で、100年以上地元で愛される沖縄そばの名店。沖縄そば界のレジェンド的存在です。
麺は一般的な「かん水」ではなく、薪を焼いた後の「木灰(灰汁)」を使う伝統製法。木灰を使うことで独特のコシと歯ごたえが生まれ、他店にはない食感が楽しめます。
メニューは「沖縄そば(大・小)」と「じゅーしー(沖縄風炊き込みご飯)」のみでとてもシンプルです。そばはカツオ出汁ベースのスープと甘く煮込まれた三枚肉(豚バラ肉)が特徴です。
じゅーしーは数量限定で、お昼過ぎには売り切れることもあります。
場所 | きしもと食堂 |
住所 | 沖縄県国頭郡本部町渡久地5(MAP) |
営業時間 | 11:00〜17:00 |
定休日 | 水曜日 |
駐車場 | 無料駐車場あり |
沖縄そばの王道を味わいたい人、昔ながらの製法にこだわる味を求める人に最適です。
行列を避けたい場合は開店直後や平日が狙い目です。
沖縄そばの伝統と本部町の味を体感できる、唯一無二の食堂です。
山原そば(本部町)

本部町に位置する創業50年以上の老舗で、昔ながらの沖縄そばを提供しています。
古民家を改装した店舗で、自然に囲まれた静かなロケーションも素敵です。
行列ができるほどの人気店で、昼過ぎには売り切れることも多いです。

メニューは「ソーキそば」と「三枚肉そば」の2種類のみで、どちらもボリューム満点で食べ応えがあります。ソーキ(豚スペアリブ)はプリプリとした歯ごたえと、しっかりした味付けが特徴で柔らかさもあり、肉好きにおすすめ。
麺は細めの平打ち麺で、スープはカツオと豚骨ベース。コクが深いのに重たくなく、肉のタレとスープが絶妙に混ざり合いとても美味しいです。
沖縄そばの中でも特に「肉・麺・スープ」のバランスが絶妙で並んででも食べる価値があると思います。

場所 | 山原そば |
住所 | 沖縄県国頭郡本部町伊豆味70-1(MAP) |
営業時間 | 11:00〜15:00 |
定休日 | 月曜日・火曜日 |
駐車場 | 無料駐車場あり |
伊豆味そば(本部町)
本部町伊豆味にある新進気鋭の店で幅広い平麺が特徴で、地元でも高評価のお店です。
やんばるの森に佇む首里から移築した古民家を活かした店舗で、自然に囲まれた静かな雰囲気が魅力。
麺は自家製の丸ちぢれ麺で強いコシともちもちした食感、しっかりとした歯ごたえが特徴。
スープは鰹ベースの澄んだ出汁で、提供時に立ち上る香りが印象的。鰹の風味がしっかり感じられ、繊細で奥深い味わいがあります。
メニューの看板は「伊豆味そば」で、本ソーキ(骨付きスペアリブ)と三枚肉(豚バラ煮込み)が両方のる贅沢な一杯。他にソーキそば、三枚肉そば、数量限定の唐人そば(醤油ベースの黒いスープ)もあります。
夫婦で営む温かみのある店です。地元客や観光客からも高い人気で売り切れになることも多いです。
自家製麺のコシと鰹出汁の香り高さ、自然と古民家の雰囲気が調和した特別感のある沖縄そば店です。
場所 | 伊豆味そば |
住所 | 沖縄県国頭郡本部町伊豆味1480(MAP) |
営業時間 | 11:00〜15:00 |
定休日 | 土曜日・日曜日 |
今帰仁そば(今帰仁村)
築70年の沖縄古民家を改装した店舗で、ふく木林に囲まれた自然豊かなロケーション。座敷やテラス席もあり、沖縄らしいゆったりとした雰囲気で食事が楽しめます。
今帰仁村にある地元密着型の名店で、自家製手打ち麺と豚・かつお節のスープが絶品です。
自家製の中太ちぢれ麺を使用し、もちもちとした食感が特徴。つるっとした舌触りと歯切れの良さ、小麦の風味が感じられるよう工夫されている。
あぐー豚と鰹節、鶏ガラ、昆布からとった出汁を使い、あっさりしていながらもコク深い味わいのスープです。クリアで最後まで飲み干せるほどの上品な味わいです。
「とろとろなんこつソーキ」「塩味三枚肉」「ミックス」「ゆし豆腐」など、沖縄そばの定番具材を選べます。また、サイドメニューには沖縄風炊き込みご飯「じゅーしー」や黒糖ぜんざい、黒糖プリンなどもあります。
【まとめ】
今帰仁そばは、もちもちの中太ちぢれ麺と、あぐー豚や鰹節を使ったあっさり・コク深いスープが特徴。沖縄古民家の落ち着いた空間で、伝統的な沖縄そばを味わえる人気店です。
場所 | 今帰仁そば |
住所 | 沖縄県国頭郡今帰仁村諸志181(MAP) |
営業時間 | 11:00〜16:30 |
定休日 | 不定休 |
八重食堂(名護市)

1973年創業の老舗で名護市の飲み屋街にあり、地元客から観光客まで幅広く愛されています。
沖縄そばのスープがやかんで提供され、自分で器に注ぐセルフサービス方式が最大の特徴です。このスタイルは「ヤカンそば」とも呼ばれています。
麺は名護そばの特徴である太くて幅のある平打ち麺。きしめんやフォーのような食感で、スープとの相性が良いです。
スープは豚骨・鰹・昆布などを使ったあっさりしつつも旨味がしっかりした味わいで、飲み干したくなると評判です。
メニューは「三枚肉そば」「ソーキそば」「ミックスそば」「ジューシー(沖縄風炊き込みご飯)」など、沖縄そばに特化しています。
店内は昭和レトロな雰囲気で、昔懐かしいピンクの公衆電話も現役です。
【まとめ】
八重食堂は、やかんで注ぐスープと幅広平打ち麺、そしてレトロな雰囲気が魅力の名護を代表する沖縄そばの名店です。

場所 | 八重食堂 |
住所 | 沖縄県名護市城1丁目9-3(MAP) |
営業時間 | 11:00〜15:00 |
定休日 | 火曜日 |
駐車場 | 有料駐車場あり。 専用駐車場はなく、近隣のコインパーキング |
そば屋よしこ(本部町)
名護市と本部町の境、県道84号線沿いにある老舗で地元客・観光客ともに人気です。
「早い・安い・うまい・ボリューム満点」がモットー。昔ながらの沖縄そばが味わえます。
看板メニューは「てびちそば」(豚足入り沖縄そば)。とろとろのてびちがたっぷりのり、人気のため昼過ぎには売り切れることもあります。他にも「ソーキそば」「三枚肉そば」「ミックスそば(具全部入り)」など、具材たっぷりの沖縄そばが揃います。
サイドメニューの「じゅうしぃ(沖縄風炊き込みご飯)」も人気で味付けはあっさりめで、肉の煮汁の旨味が効いています。また、自家製コーレーグースー(島唐辛子の泡盛漬け)もあり、味変が楽しめる。
店主の「よしこおばあ」の温かい接客が名物。アットホームで懐かしい雰囲気、壁には常連客との写真やサインが多数あります。
【まとめ】
そば屋よしこは、ボリュームたっぷりの沖縄そばと名物店主の温かい接客、昔ながらの懐かしい雰囲気が特徴の地元で長年愛される名店です。
場所 | そば屋よしこ |
住所 | 沖縄県国頭郡本部町伊豆味2662(MAP) |
営業時間 | 10:00〜15:30 |
定休日 | 火曜日・金曜日 |
駐車場 | 無料駐車場あり |
まとめ
沖縄そばは、独自の小麦麺と豚骨・鰹節ベースのスープ、三枚肉やソーキなどの多彩なトッピングが魅力の沖縄を代表する郷土料理です。その歴史は中国から伝わった「支那そば」に始まり、沖縄の食文化とともに発展してきました。
沖縄本島北部には、明治創業の老舗から新進気鋭の人気店まで、個性豊かな名店が数多く軒を連ねています。特に北部ならではの平打ち麺や、各店ごとのこだわりのスープ・具材の違いも楽しみのひとつです。
地域ごとに異なる味わいや歴史を知ることで、沖縄そばの奥深さをより感じられるはず。ぜひ現地で、伝統と新しさが融合した沖縄そばの世界を味わってみてください。
最後まで見て頂き、ありがとうございました。

今まで知らなかった沖縄そばの歴史や基礎知識を学べたり、沖縄本島北部の沖縄そばの名店を知ることが出来たよ。ありがとう!