【保育士パパ直伝】子どもの偏食・好き嫌いを乗り越えるコツ。

保育士パパの子育て

はじめまして!
男性保育士として10年以上。0〜5歳児の保育現場に関わってきた現役保育士パパのyuppiです。

毎日の子育てお疲れ様。
毎日頑張っているママ・パパが、このブログを通してちょっとでもラクになれたら。
そんな気持ちで毎日ブログを書いています。よろしくお願いします。

子どもってなんでそんなに偏食や好き嫌いが多いのかな?

「野菜は嫌!」
「白米しか食べない!」
毎日のごはんのたびに繰り返される子どもの偏食…。

頑張って作ったごはんを拒否されると、ママやパパはイライラしたり不安になりますよね。
私も保育士として10年以上子どもと関わり、自分の子育てでも同じ壁にぶつかり試行錯誤を繰り返してきました。そして、今でも悩む毎日です。

この記事を通して、偏食や好き嫌いのことについて知ってもらい、少しでも今後に繋がるヒントになってもらえると嬉しく思います。

偏食はほとんどの子どもが通る“成長のステップ”
子どもと一緒に少しずつステップアップ出来たら良いですね。

食事面での悩み

・野菜を全く食べてくれない。
・給食では食べているのに家では拒否。
・栄養が偏って健康に悪いのではと不安。
・「ちゃんと食べさせなきゃ」とプレッシャーでストレス。

みんなも同じような悩みを持っているのですね。

この記事はこんな方におすすめ!

  • 0〜6歳のお子さんを育てているママ・パパ
    「野菜を食べない」「好きなものばかり食べる」など日常的に偏食で悩んでいる方。
  • 離乳食・幼児食を進めている時期のご家庭
    「離乳食を食べてくれない」「メニューにマンネリ」など初めての食事づくりに不安がある方。
  • 食事中の子どもへの接し方に悩む方
    「無理に食べさせるのはよくない?」と葛藤している方。
  • 保育園や幼稚園では食べているのに家庭では食べないと感じている方
    園と家庭の違いに戸惑っているパパ・ママ。
  • 食事時間がストレスになっている方
    「イライラしてしまう自分が嫌」「楽しく食事したい」と願っている方。

偏食(へんしょく)とは?

偏食(へんしょく)とは、食べ物の好き嫌いが激しく、特定の食材や食品を避けたり、限られたものしか食べない状態をいいます。

子どもの場合は特に、
・野菜を食べない。
・白ごはんだけ、パンだけなど単品でしか食べない。
・柔らかい食感や特定の色の食べ物を避ける。
といった形でよく見られます。

子どもに偏食が多い理由

味覚や嗅覚が敏感
 苦み・酸味に敏感で、特に野菜を嫌がりやすい。
発達段階によるもの
 「好きなものだけ食べたい」と自己主張が強くなるイヤイヤ期と重なる。
見た目や感触のこだわり
食感(固い・ぐにゃぐにゃ)
見た目(緑の野菜)
匂いで拒否することもある。
経験や環境の影響
 家族の食べ方や雰囲気で「これ嫌い」と思い込むことがある。

偏食と好き嫌いの違いとは?

偏食ある食材や食群を長期間にわたり避け続ける状態。
好き嫌い一時的な感情や好みによる拒否(「今日は食べたくない」など)。

「うちの子だけ?」偏食はいつまで続くの?(発達段階ごとに解説)

おおむね1〜2歳(離乳食後期〜幼児食)
・味覚が敏感で、苦み・酸味のある野菜を拒否しやすい。
・食感や見た目にこだわる時期。
・偏食が目立ち始めるのはこの頃。
おおむね3〜4歳(イヤイヤ期のピーク)
・自我が強く、「食べない!」と主張することが増える。
・友達と一緒に食べる経験が始まると、少しずつ改善する子もいる。
・偏食が一番多いのはこの時期。
おおむね5〜6歳(就学前)
・給食や集団生活の影響で食べられるものが増える。
・調理法を変えたり、みんなで食べる雰囲気が食欲を後押しすることもある。
・小学校入学頃には、多くの子が偏食を乗り越えていく。

「うちの子だけ?」と悩むのは、親として当然の気持ちです。でも、偏食は一時的なもの。ほとんどの子が自然に乗り越えていきます。
今は「一口食べられたらOK」「今日は食べられなくても明日また挑戦してみよう」くらいの気持ちで大丈夫です。

ほとんどの子どもの場合は「一時的な偏食」であることがほとんどで、成長とともに改善するのですね。

偏食があっても大丈夫?栄養面で知っておきたい安心ポイント

①子どもは「少量」でも必要な栄養を吸収できる
・大人の感覚で「これしか食べてない!」と心配になりますが、子どもの体は効率よく栄養を吸収します。
例えば、にんじんを一口食べただけでもビタミンAはしっかり補えます。
②食べられる食材からも栄養はカバーできる
・野菜が苦手でも → 果物からビタミンがとれる。
・肉を嫌がっても → 魚や豆腐・卵でたんぱく質は補える。
・牛乳が苦手でも → チーズやヨーグルトでカルシウムがとれる。

偏食があっても「別の食品で補える」ことを知ると安心ですね。

③一週間単位で見ればOK
・「今日は全然食べなかった…」と落ち込む必要はありません。
・1日単位で栄養バランスを完璧にするのは不可能です。1週間のうちに色々な食材を口にできていれば十分です。

長い目で見守ることが大切なんだね。

④保育園や給食でも補われている
・家庭では食べない食材も、友達と一緒だと食べられることがあります。
・「家では無理でも園で食べている」というケースはよくあり、トータルで栄養をとれている場合が多いです。
⑤栄養よりも「食べる雰囲気」が大事
・親が「食べなさい!」とプレッシャーをかけると、食事そのものが嫌いになります。
・栄養よりも「楽しい食卓」の方が、長い目で見ると子どもの食欲や食の好奇心を育てます。
【まとめ】
・偏食は一時的なもので、成長とともに改善する。
・少量でも栄養は摂れている。
・食べられる食品から十分カバーできる。
・1日単位でなく「1週間」で考えれば安心。
・一番大切なのは「楽しい食卓」。

偏食があっても「うちの子は大丈夫」と思えることが、親にとっても子どもにとっても良いですね。

イライラを減らす!好き嫌いに振り回されない心の持ち方

「食べない=親のせい」ではない
子どもの偏食は成長の一部であり、発達段階でよくあること。
「栄養が足りなくなるのでは?」と不安に思いがちですが、数日〜数週間の好き嫌いで健康を損なうことはほとんどありません。
まずは 自分を責めないこと が大切です。
「一口でもOK」と思う
「全部食べさせなきゃ!」と考えるとイライラしてしまいます。
発想を切り替えて、今日は一口食べられたら成功、明日は見ただけでOKと小さな達成を喜べると気持ちがラクになります。
 「食べない日もある」と割り切る
大人でも「今日は食欲ないな」と感じる日がありますよね。
子どもにもリズムがあります。無理に食べさせるより、お腹がすいた経験も次の食欲につながります。
食卓の雰囲気を大切に
「早く食べなさい!」「残さないで!」と注意すると、子どもは食事そのものをイヤな時間と感じてしまいます。
笑顔で「美味しいね」と会話を楽しむことで、少しずつ食への意欲が育ちます。
親自身のリフレッシュも必要
イライラが続くと、食事の時間が毎日ストレスになります。
「今日は割り切ってレトルト」「たまには外食」など、親がラクできる工夫も立派な育児。
完璧を目指さなくて大丈夫です。

給食では食べるのに家では食べない4つの理由とは?

みんなと一緒だから食べやすい子どもは「みんなと同じことをしている」安心感から、苦手な食べ物にも挑戦しやすくなります。「社会的な模倣行動」が働いているため。
食べる環境が整っている給食は、決まった時間・同じメニュー・食べやすい調理法で提供されます。
家だと遊びや好きなメニューの誘惑が強く、集中しにくいこともあります。
先生の声かけやルールがある「ひと口は食べてみようね」「みんなで一緒に食べようね」といった声かけで自然と食べやすくなっています。
家は甘えが出やすい場所家は安心できる環境だからこそ、嫌な気持ちを表に出しやすいんです。
「ママなら許してくれる」という心理も関係しています。

好き嫌いの多い我が子に対して保育士パパが実践したこと。

①調理法を変えてみる
子どもは「苦味」や「食感」に敏感です。
・ゆでるだけより、甘みが増す「蒸す」「焼く」がおすすめ。
・ピーマンは細かく切って油で炒めると甘くなります。
②好きな味と組み合わせる
嫌いな野菜も「好きな味と一緒」なら口に入りやすくなります。
・ケチャップ炒めにする。
・カレーやシチューに入れる。
・卵焼きに混ぜるなど。
③一口サイズから挑戦。小さじ1口でもOKから始める。
「全部食べなさい!」は逆効果。
ひと口食べられたら合格!
まずは 小指の先ほどの量からチャレンジ!
量よりも「食べられた経験」を増やしていくことがコツです。成功体験を積むと徐々に食べられる量が増えます。
④一緒に調理や収穫を体験する
自分で触った食材は、不思議と食べたくなります。
・野菜を洗ってもらう。
・サラダを混ぜてもらう。
・家庭菜園やベランダ菜園に挑戦。
「自分が作った!」という誇りが食欲につながります。
また、「パパやママが美味しそうに食べている姿」を見せると、真似して口にすることが多いです。
⑤見た目を楽しく工夫する
野菜そのものの形だと拒否する子もいます。
・星型に型抜きする。
・顔に見立てて盛りつける。
・カラフルに彩ってお皿に並べる。
「食べてみたい!」の気持ちを引き出せます。
同じ食材でも「お皿のデザイン」「カットの仕方」を変えると食べやすくなります。
⑥食べられたことをしっかり褒める
ほんのひと口でも「食べられたね!すごい!」とポジティブに声かけをして自信に繋げる。

試行錯誤をしてもダメだった時は・・・

偏食は親のせいじゃない。
食べなくても元気なら大丈夫。
「食べることを楽しむ」がいちばんの栄養と自分に言い聞かせる。

まとめ

子どもの好き嫌いは、無理に克服させるものではなく、「食べられた!」の成功体験を積み重ねることが大切です。

保育園でも家庭でも、少しずつ工夫を続ければ、「気づいたら食べられるようになっていた!」ということはよくあります。
好き嫌いは成長とともに変わります。
「食べられる日が来る」と信じて、今はストレスをためすぎないことが大切です。
大切なのは、親子で笑顔でごはんを囲むこと。

無理せず長い目で見守っていきましょう。

ストレスをためすぎず、長い目で見守っていくことにするね。
ありがとう。

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