【保育士でも悩む子育て】保育のプロと子育てのプロは違う!?

保育士パパの子育て
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はじめまして!
男性保育士として10年以上。0〜5歳児の保育現場に関わってきた現役保育士パパのyuppiです。

毎日の子育てお疲れ様。
毎日頑張っているママ・パパが、ちょっとでもラクになれたら」
そんな気持ちで毎日ブログを書いています。

「保育士さんって、子育ても上手なんでしょ?」

実はこの言葉、私にとっては“ちょっとつらい”一言です。
保育園では子どもたちを笑顔で見ているのに・・・。
我が子の癇癪にはイライラして怒鳴ってしまう日々。

毎日、寝かしつけに1時間。
ごはんを食べない。
我慢できない。

育児って、こんなにも自分を試されるものなんだと初めて“親”になって気づきました。

保育士として、たくさんの子どもを見てきたはずなのに、わが子を前にすると、思い通りにならないことばかり。

保育のプロでも、親になればみんな“初心者”

この記事では、保育士である私が直面したリアルな育児の悩みと、そこから学んだ「ちょっとだけラクになるヒント」をお伝えします。

「保育士なのに悩む私」の経験を通して、同じように日々がんばるママパパに届けたい気づきをまとめました。

この記事はこんな方におすすめ

  • 忙しい中で子育てに向き合うパパ・ママ。
  • 自分の育児に自信が持てないと感じている方。
  • 保育士じゃなくても実践できる“子育ての心の持ち方”を知りたい方。
  • ちょっとだけラクになる子育てのヒントを知りたい方。

保育士でもうまくいかない、わが子の子育て

保育園では、どんなにイヤイヤしている子も落ち着かせられる。
ごはんを食べない子も、ちょっとした工夫で食べるようになる。

でも、わが子には同じようにいかない。
泣き止まない。
怒るとさらに泣く。
自分も感情的になる。

「保育士なのにどうして…」
そんな自己嫌悪に押しつぶされそうになる日もあります。

保育士でも、私達と同じ悩みを持っているんだね。

「保育」と「育児」はまったく違うもの。

保育のプロ」と「子育てのプロ」は“似て非なるもの”

世間と保育士の認識のズレ

世間の認識(理想化・誤解)

1. 保育士=育児のプロ
 → どんな子でもうまく育てられるはず。
2. 保育士=子どもの全てを理解している
 → 我が子のことも冷静に対応できるはず。
3. 保育士=いつも優しい・怒らない
 → 感情的にならない、しつけも完璧。
4. 保育士の家庭=手本にすべき育児
 → 家でも保育園のように整っているはず。

保育士の実感(リアル)

1. 保育と育児は“全然違う”
 → 園では客観視できても、我が子には主観と感情が出る。
2. 我が子の癇癪・偏食にイライラして自己嫌悪
 → 保育士なのに…と自分を責めがち。
3. 周囲の“できて当たり前”の目線がプレッシャー
 → 義両親・ママ友からも期待される。
4. 仕事と家庭の両立が想像以上にキツい
 → 保育士業務も家事育児もハード、心がすり減る。

保育のプロ(保育士)と子育てのプロ(親)の役割の違い

保育のプロ(保育士)子育てのプロ(親)
子どもとの関係集団の中の一人としての子どもたった一人の我が子として
関わり方専門的な距離感と視点感情・生活が強く関わる
目的安心安全な保育と発達支援愛情・責任・将来設計すべて
評価保育観・成長の視点でみる周囲の目、家庭内の価値観など

時間・関わり方の違い

保育決められた時間内で、多数の子どもに対応。
子育て24時間365日、自分の子どもと常に向き合う。

保育士は「区切りのある関わり」ですが、親は「終わりのない関わり」。これが最大の違いとも言えます。

感情の距離感の違い

保育士「愛着形成」を意識しながらも、プロとして一定の距離を保ちます。
「情が入りすぎる」からこそ、冷静になれず悩むことも。

たとえ保育のプロであっても、自分の子育てでは冷静になれない場面が多いのです。

判断軸の違い

保育士子どもの発達や安全を基準に「客観的に判断」
愛情・不安・プレッシャーをもとに「感情的に判断」

たとえば「泣いてもすぐ抱っこしない」などの対応は、保育現場では冷静にできても、自分の子が泣くと抱きしめずにいられないという保育士パパ・ママは多いです。

保育士の方も大変だね。
保育と育児って何でこんなに違うのだろうね!?

保育士が直面する“子育ての悩み”

1. 【我が子には感情的になってしまう】
保育園では冷静に仲裁できても、わが子には怒鳴ってしまう…。

→保育士は「第三者目線」だからこそ冷静でいられる。しかし親は「感情も生活も直結している」ため、冷静ではいられないことが多い。
2. 【家庭と保育現場の理想がかけ離れている】
自分が大事にしたい保育と、夫婦や義家族との育児観が合わない…

→遊び重視 vs 教育重視、自然派 vs テクノロジー活用 など。「理想」と「現実」のギャップに苦しむ。
3. 【我が子が保育園でうまくいってないと心が揺れる】
保育士目線だと冷静に見られるのに、わが子の問題だと不安で仕方ない…

→「専門知識があるのに、我が子には通じないのか」と自信喪失することも。発達の遅れや、癇癪・偏食・お友達関係など。
4. 【「保育士なんだからできて当たり前」と思われるプレッシャー】
周囲からの期待が逆に重荷になる…

→「おむつ外し完璧でしょ?」「寝かしつけうまいんでしょ?」など、実際は家庭だと全然違うというジレンマ。
5. 【仕事と家庭のバランスに苦しむ】
保育士としても忙しく、我が子とゆっくり向き合えない。

→行事、持ち帰り仕事、休日研修…。
我が子と触れ合う時間を確保すること自体が難しい。

子育ての悩みと解決のヒント

悩みの内容解決のヒント
1. 我が子への感情的な対応保育では冷静なのに、家では怒鳴ってしまう…「親モード」と「保育士モード」は切り分ける。怒りの前兆(自分の疲れ・空腹など)に気づく。完璧な親を目指さず「まあいいか」の練習。
2. 夫婦・家族との育児観のズレ「しつけ」や「生活リズム」で衝突。「保育観」を押しつけず、相手の育児観も聞く。共通のゴール(子どもの健やかな成長)を再確認。「できてない」に目を向けすぎない。
3. 自信喪失と自己否定感「保育士なのに…」と自分を責めてしまう。保育士だからこそ抱える葛藤だと認める。仲間(保育士ママコミュニティ)と悩みを共有。苦手や失敗もブログなどで発信して味方に。
4.周囲の目が気になる「保育士ならできて当然」と言われる。他人の期待に応えすぎない。我が子との関係に集中する。「無理なときは無理」と言える強さを持つ。
5.仕事と子育ての両立の疲弊感帰宅後も「気が休まらない」ワンオペレーション育児はしない前提で体制づくり。「家事代行」「冷凍ミールキット」も活用。一人時間を意図的に作る(10分でも効果大)

保育士でも「親」としては初心者知識とスキルがあっても、親になると“初めての連続”

だからこそ「保育士だから大丈夫」と自分を追い詰めず、悩みを共有できる場・助けを求める力が必要です。

「プロだからできて当然」じゃない。どんなに知識や経験があっても、我が子の前ではみんな“初心者”

保育士じゃなくても実践できる“子育ての心の持ち方”とちょっとだけラクになる考え方。

「泣き止まない=失敗」ではない。
•子どもが寝たあと、自分もちゃんと休むことが大切。
•失敗談を話せる相手を持つ(リアルでもネットでも)。
•完璧じゃなくていい。「まあいいか」が魔法の言葉。
•怒ってしまった日は、あとでちゃんとギュッと抱きしめる。
•他の子と比べない。昨日の我が子と比べる。
•自分を責めるのではなく、「今日もがんばった」と認める。

保育士としてではなく、親として感じたことは、「自分にも、子どもにも、やさしくなること」でした。

まとめ

保育士であっても、親である限り“悩むこと”は当たり前。
そしてその悩みは、職業に関係なくみんなが抱えているものです。

だからこそ、
• 悩んでいい
• 比べなくていい
• 試して、失敗して、またやり直していい

子育ては、正解を探す旅ではありません。
試してみて、うまくいかなくて、またやり直す。
その積み重ねが、子どもとの関係を育てていくのだと思います。

保育士でも悩むし、迷うし、怒鳴ることもあります。
でも、「今日もなんとかやった」と笑える夜があるなら、それで十分。

この記事が、少しでもあなたの心を軽くできたら嬉しいです。

最後まで見ていただき、ありがとうございました!

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